塾は「学校の残業」?学校の宿題について考える
どうもこんにちはたかてつです!m(_ _)m
久しぶりの投稿になってしまってしまいすいません!
少し言い訳をさせてもらいと、
①研究の方が新規合成に入り楽しくなってしまっていた
②休日は塾の秋勉祭などに出席していた
③読みたい本が溜まっていたので消化していた
などの理由から、時間の多くをそっちに割いておりました。ごめんなさいm(_ _)m
久しぶりの記事ということでいつもより時間をかけて書きましたので、目を通していただけたら嬉しいです!
今回のテーマは「塾は学校の残業?」です。
自分は個別指導塾で塾講師をやらせてもらっているのですが、
「学校宿題の問題がわからないから解いてほしい」
といってくる子が時々おり、今回はこのような子に対してどのようなアプローチで接するのが最善であるのかについて考えていきたいと思います(皆さんも一緒に考えていただけたら嬉しいです)。
まず、「学校宿題の問題がわからない」と相談してくる生徒に対し自分が最初に注目するのは、
①やろうとした形跡があるか
②白紙か
です。
①の子に関しては特に心配はしていませんが、それでも答えを1から10まで教えることはしません。必ず、どこがわからないのかを質問し、一緒に答えに辿りつくまでのプロセスを考えさせます。その子が考える機会を奪うのは罪だと思っているからです。
そしてここからが本題なのですが、いつも自分が頭を悩ませるは②の「白紙でもってくる子」です。「白紙=やる気がない」かというと必ずしもそうではなく、子供の立場になって考えてみると、白紙にもいくつかのケースがあることに気づきます。
①部活動や他の習いごとなどで時間がない
②単純に楽をしたい
③本当に全く分からない
④宿題が多すぎる
(①に関しては論点がずれてくるので今回は考えないことにします。)
②単純に楽をしたい
まず、②の「楽をしたい」という生徒に関してですが、会話をしていれば不思議とそういう気持ちは伝わってくるもので、正直わかります。幸い自分が今見ている生徒にはこのようなタイプの子は少ないのですが、塾講師を4年もやっていると一定数このような子が現れます。
内心「甘えるな」と言いたいところではありますが(笑)、そんなことを言ってもその子との距離が離れてしまうだけなので、その時は一旦冷静になり、心の中で自問自答します。
「どうすればこの子が一人で宿題をやってくれるようになるだろうか。」
と。おそらくこの子は " 勉強は楽しくないもの " という意識が完全に定着してしまっているのだろうと思います。そして、その染み付いた考え方を変えなければ一生自分で宿題を終わらせようという気持ちにはなってくれません(実際のところ、学校の宿題全てに楽しみを見出すのはなかなか困難だと思いますが)。
とにかく、このような子に自分でやれと言っても不毛な戦いが始まるだけなので、自分は極力ネガティブな言葉は避けます。かと言って自分が問題を解くのはどうなんだろうとも思うわけです。
そこで自分は次のような方法をとります。宿題のことはひとまず忘れてもらって、とりあえず雑談に突入するというものです。
最近だと「将来の夢」や「好きなこと」などについて話すことが多いです。これが意外と話が弾んで、ここから打ち解けてくれる生徒もいます。あるいは生徒の立場になって「宿題多すぎだよね」など共感するような言葉をかけます。
とにかく最初に心がけることは、「自分は生徒にとって味方であって敵ではない」というのをわかってもらうことから始めます。人間、一度敵対心を抱いてしまうとなかなか心を開いてくれないものです。
そこから初めて自分の意見、主張を伝えていくのですが、ここでもかなりオブラートに包んだ表現を心がけ、決して上から抑えつけるような言い方はしないよう努めます。最終的には自分でやることに意味があるということを伝えるのですが、0だった子にいきなり10のことを強制するのはなかなか無理な話なので、例えば8を一緒に考えてあげて残りの2を自分一人の力でやってもらうなどの補助が必要になってくると思います。もちろん時間はかかりますが、そうすることで結果的にその子は自立できるようになります(学校の先生は1人で40人ほどのサポートをしなければならないと考えると頭が下がります)。
③全く分からない
次に③の「全く分からない」というケースについてですが、このような子はさらに細かく2つのケースに分けることができると考えています。それは、「その子の成長速度に対しその問題の難易度が現段階で高すぎる」か、あるいは「わからない問題に当たったときに調べる能力が身についていない・そもそも調べようという意識が働かない」かのどちらかです。前者に関しては正直難しい問題で、生徒のレベルにも個人差がありますし、学校の先生の立場になっても、生徒のレベルに合うように個別に全員分宿題を作ることは現実的ではありません。
一方、後者に関しては単純な話で「調べ方を教えてあげる」だけで成績が伸びたりします。意外とこれを見落としがちなことが多いのではないかと個人的には感じています。自分の頭で一から考えるのが困難なときに、まず「調べよう」と思えることが何より大切で、それが出来ている子とそうでない子でかなり学力にギャップがあるように思います。それでもわからない時に初めて「人に頼るんだよ」ということを自分は生徒に必ず伝えるようにしています。
最終目標が “ 自力で勉強できるようになること ” であるとするならば、“ 勉強 ” を教えるよりも “ 勉強法 ” を教えることの方が遥かに重要です。
④宿題が多すぎる
最後に④の「宿題が多すぎる」というケースです。個人的にこれが一番タチの悪い問題なのではないかと考えています。特に付属中の生徒などはこのようなケースが多いと感じます。最近だと2週間の春休みの宿題に英語のワークだけで200ページ出されたという子が実際いました(それは果たして休みというのだろうか…)。さすがに200ページともなると答えを写そうという意識が働くようで、必死に答えを模写していました。こうなるとはっきり言ってただの手の運動です。いつも寝不足で目の下にはクマが出来ており、できることなら変わってあげたいと思っていました。そしてそんなに苦労して勉強した英語も(これを英語の勉強といっていいのかは疑問ですが)、結局やらされているだけなので嫌いになってしまうと考えると皮肉な話です。学校の先生の立場になって考えると、いい大学に行かせるためには必要だと言うかもしれませんが、さすがに限度があるのではないかとも思います。
ここまで長々と話してきましたが、皆さんはどのような感想を抱いたでしょうか。
今回の記事のタイトルにもなっているように、多くの子供たちにとって今の学習塾は「学校の残業」のようなものと化しているのではないかと思います。一方で、勉強が楽しいから自分の意思で塾に通いたいと思う子がいるのも事実で、自分はそのような子を増やしていきたいと思っています。
最後までお付き合いいただきありがとうございましたm(_ _)m
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