たかてつの成長日記

ごく普通の理系大学生がただひたすら自分の好きなことを書き留めるだけのブログです。教育系Youtuberを目指しています。大学では次世代バッテリーの1つであるカリウムイオン電池の研究開発をしています。

教育先進国オランダから学ぶこれからの教育

どうもこんにちはたかてつです。

今回は、「オランダの教育」についてお話ししようと思います。

 

最近、海外と日本の教育の違いについて調べているのですが、

その中でも特にオランダの教育法がとても興味深かったので、

皆さんと知識を共有できたらと思います。

 

 

近年、オランダの教育は世界一だとも言われています。

 

その裏付けとして、UNICEFが2013年に発表した最新の調査

「子供の幸福度レポート(Child well-being in rich countries : A comparative overview)」

 

(参考文献)

https://www.unicef-irc.org/publications/pdf/rc11_eng.pdf

 

において、オランダは5項目中3項目で1位を獲得しています(物質的豊かさ、教育、生活習慣で1位。ちなみに残りの2項目に関しても健康と安全が5位、家庭環境が4位と上位を占めている)。

 

これらの結果から、先進国を中心とした29か国と地域においてオランダは子供の幸福度ランキングにおいて総合1位に輝いたのです。

 

 

オランダの凄さをなんとなくわかっていただけたと思うので、ここからは実際にオランダの教育の特徴をいくつか見ていきます。

 

オランダの教育はざっくりとこんな感じです↓


①入学試験なし
②学費無料
③チャイムなし
④時間割自由
⑤テスト・宿題なし

 

……

 

 

えぇ!?

 

 

って感じですよね(笑)

 

日本と真逆というか、とにかくオランダの教育は

本当の意味で「自由」なんです!

 

そんなんで頭よくなるのかよと疑う人もいるかもしれませんが、

オランダの子供達は非常に学力が高いのです。

 

もちろん日本も学力だけ見れば比較的高い水準にいます。

OECD学習到達度15年調査結果で、科学的応用力2位、読解力8位、数学的応用力5位) 

 

しかし、決定的な違いが1つあります。

 

それは、日本の場合

幸福度がとても低いのです。(世界幸福度報告書2018年版で、オランダが6位なのに対し日本は54位)

 

このような結果となった原因として、

オランダと日本の教育が根本から違うことが挙げられます。



例えば小学校。


オランダの小学校は、学力ではなく教育方針が各校で大きく異なり、自由に選ぶことができます。

また、公立私立ともに入学試験はありません


日本では皆が当たり前と思い込んでいる教育システムを、

オランダは100年以上前に見直し始めていたのです(1917年から教育無償化をスタートさせた)。

 

もう少し具体的な話をすると、
オランダと日本ではそもそも学年という概念が全く異なります。
オランダでは幼稚園と小学校という分け方はせず、次のように大きく三つに分けられます。

低学年 (日本でいう4~5歳)
中学年 (日本でいう1~3年生)
高学年 (日本でいう4~6年生)

 

つまり、異なる世代の子供が入り混じった環境で学ぶのです。

 

日本の場合、子供の頃から世代ごとに分けられるので、年上が偉いという既成観念が出来上がります(これに関しては賛否両論あると思います。年上を敬うというのも日本の素晴らしい伝統の1つだと思うので)。


驚くのはそれだけではありません。

 

オランダの低学年(4~5歳)の授業の内容がこれまた面白いのです。

 

その内容とは、

 

3人1組になって5枚ほどの写真を組み合わせて自分なりのストーリーを作り、皆の前で発表する

 

というものです。

 

個人的には教育無償化よりもこっちの方が遥かに衝撃的でした。

 

日本が4歳の子供に向かって「あれをやれ、これはだめ」としつけているのに対して、

オランダでは、4歳から子供に自力で考えさせ、他の人と協力させ、同時に論理的な思考させも自力で身につけさせているのです。

 

もちろん、写真の並び替えには正解がありません。

 

なので、3人の中で意見が食い違うこともありますが、そのような場合にも3人で話し合いをさせることによって自分たちにとっての最適解を導かせるのです。

これも、日本の正解を押し付ける教育と真逆だなと個人的には思います。

 

驚かされることはまだまだあります。


日本の幼稚園なら子供たちを静かにさせるのに大声を荒げ、時には笛を鳴らしたりして整列させるのに対して、オランダの子供たちは先生が発表を始めるよ!というと、周りの状況を察し、大人が何を言わずとも静かになり、他の人の発表を聞く準備をするのです。

 

また、授業前のチャイムもないので、休み時間の終わりは自分たちで時計を確認して戻ってきます。チャイムによって受動的に行動させるのではなく、このような些細なことから主体的に行動することを子供たち自身が学んでいくのです。 

 

高学年クラスになるとまた日本とは違った面白さがあります。

高学年クラスにはだいたい10歳から12歳の子たちが混じって勉強するらしいのですが、

この段階ではもはや“先生”すら必要ないのです。

 

子供は、自分にとって必要だと思う科目を自分の時間割で決めていきます。

先生はただわからないところに関してアドバイスをするだけなのです。 

 

また、勉強がわからないという年下の子に対しては、年上の子がまるで家族のように教えてあげます。そして翌年、勉強を教わった子は教える側に回るのです。

 

ここには日本のような年功序列という考えは全くありません。なぜなら年上の子は先生にそうしろと言われているわけではないのですから。

 

このことは、“大人と子供”の関係ではなく“人と人”の関係の大切さを教えてくれます。

 

また、日本では当たり前の光景となっている椅子と机もなく、部屋のどこでも自由に移動することもできます。さらには、テストも、成績表すらもありません。

 

それでも学力が高いのですから、競争して学ぶことの無意味さを思い知らされます(これも時と場合によるとは思います)。

 

これらの事実を知ったとき、日本とオランダで教育のレベルがここまで違うのかとショックを受けました。そして、オランダが100年前に教育改革を始めたように、日本も今までの教育方針を捨てる決断をしなければならないと思います。

 

 

ただ、いきなり変えるといっても何から変えるべきなのでしょうか。

法律を変えれば教育が変わるでしょうか?

 

自分はそうは思いません。

 

私たち一人一人が今の日本の教育に対して真剣に考えることからすべては始まると思います。

 

今の教育を改善するためには、教育に対する予算≒税金や、テストの点数だけを重視する大学受験とそれに付随する就職活動、そもそも失敗を救済しない今の日本のシステム(社会保障や待機児童問題、老後の問題なども全て密接に関係しているといえる)など、全てを一から見直さなければなりません。今まで当たり前だと思っていたことがそうではないのかもしれないという事実を、今一度見つめ直さなければなりません。一度完成してしまった自分の考えを作り直すというのは簡単ではありません。ある種の恐怖を伴うといってもいいかもしれません。

 

それでもやはり、1人1人が考え、行動していくしか現状を打開する方法はないと自分は思うのです(結局「国民が変わる→政治家が変わる→日本が変わる」しかない。良くテレビで、あの政治家はだめだ~と言っているおじさんおばさんがいるが、その政治家を選んだのは国民。「政治家が変わる→日本が変わる」は論理が飛躍しただけの空想っていうのが自分の意見です)。

 

最後は少し真面目に語ってしまいましたが、これはあくまで自分の意見です!もしここまで読んでくださった律儀な方がいれば、今一度自分の考えをまとめてみて欲しいと切に願います。

 

 

 

(最後まで目を通していただきありがとうございました!もしよろしければYoutubeTwitterなどにも目を通していただけると嬉しいです。この記事が少しでも気に入ったという方はいいねしていただけるとモチベーションになります。)